もし世界が終わったときのために車を世紀末仕様にDIYしておく #4塗装編

もし仮に、万が一宇宙人が侵略してきたらどうしよう。

核ミサイルが落ちてくるかもしれないし、ゾンビで溢れかえるかもしれない。万一の時に備えて、自分のクルマをシェルターにしておこう。

そんな妄想シミュレーションを通して、DIY初心者があなたにクルマDIYの奥深さをご紹介します。

前回の #3 車内環境編では快適な内装にこだわるべく、安らぎのある空間作りに力を入れました。

#1で機動力も上がり、#2でベッドも設置しているため、世紀末で過ごす分には何も申し分はないDIY車の仕上がりに。

突然謎のウィルスに感染しても最低限体を休められる場所はある訳ですし、オアシスまで水を汲みにいくことも容易です。

今回はさらにプラスアルファの取り組み「塗装」に挑戦していきましょう。

世紀末でも見栄えの綺麗なクルマに乗っていたいですよね。

ゾンビにも自慢できる格好良いクルマに仕上げていきましょう。

とはいえ、塗装は下準備が肝。作業工程を事前に確認

自慢できるクルマにしたい!格好良いクルマにしたい!とはいうものの、車全体の塗装を完了させるには、誰かの助けを借りて効率的にやっても最低でも丸1日は必要とします。1人ですると2日は見ておいた方が良いです。

そんなことしてたら世紀末終わって、新世紀になってしまうわ。

塗装を行う上では、準備にとても時間がかかります。下準備を怠ると塗装の配色にムラが出てしまうことも。



まずは塗装までの流れを軽く見ておきます。

 

  1. 洗車
  2. マスキング
  3. 足つけ
  4. シンナーで脱脂
  5. 下塗り
  6. 塗装

「塗装」を始めるまでには、洗車〜下塗りまで準備が盛りだくさん。さらに、マスキングテープやシンナー、ローラー、ハケ、塗料など準備物もかき集めなければいけません。

世紀末は物資が乏しいことは予想できますからね。

もしもいますぐ、地球が滅ぶなら、気の狂った悪漢に襲われてしまうのかもしれない。と不安になりますが、車庫などの大きなスペースで塗装をするのがオススメ。

着々と、安全に塗装の準備を進めることができます。

さらに、雨に当たると色にムラが出たり、マスキングが取れてしまったりする場合もあるので、天候に左右されない場所を拠点にしましょう。

 

すっかり廃墟になったホームセンターの店舗内とか。塗装に使用する水性塗料も天気や気温によって乾燥しやすくなってしまうこともあります。すぐに乾燥すると塗り直しがしにくくなってしまいますからね。


準備物・工程確認・場所の3点セットだけ覚えておくと悪漢や天候に邪魔されないですね。

車色塗り大作戦

曇天の空でも、一縷の望みを託した水色に輝く車を早く見たい。

車に色を付けるのは完成したイメージを膨らませてこそ、原動力になるもの。地球が滅亡する前になんとしても車を塗装してしまいたい。

どんな塗料を使おうか。

簡単そうだからスプレーを使う?余ったスプレーはゾンビの目潰しに効きそうだし。少し安価なアクリル塗料もいいな。でもやっぱり水性シリコン。シリコン素材は、色むらが出にくいから初心者でも楽チン。カラーは、青空を連想させる水色に決定しました。

まずは洗車

イメージカラーが決まれば、まずは洗車から始めましょう。ほこりや砂がついていると、塗装がうまくいきませんからね。窓ガラスからヘッドライト。ナンバープレートまで忘れずにキレイに水洗いします。

マスキングしていく

次は、塗装から保護する箇所をマスキング。マスキングは、新聞紙やチラシなどを未塗装部分に貼り付けマスキングテープで固定していきます。
未塗装部分を保護するように、ペタペタと貼ってしまいましょう。

 

足付け作業

さらに足つけ作業。#600の耐水ペーパーで塗装部分をしっかりと荒らす。塗料が引っ付きやすくするよう、満遍なく。世界を変えてやるんだ。このクルマでバンライフを成功させてやる。と、主人公気分で塗装部分をこすっていきましょう。

塗料のコーティングをしっかりさせるなら、脱脂用シンナーでワックスを除去。油分が残っていると、塗装に影響が出ます。
この際、うまくコーティングされるように足つけのときに出たホコリも全て取り除いておくのがベストです。満遍なく、全ての油分を取り除いてください。

非鉄バインダーでバンパーやタイヤホイールなど未塗装部分を下塗り。鉄以外のところに塗料が引っ付きやすくなります。ホイールも色を統一したいならしっかりと下塗りを。

これであらかたの下準備は終了。だいたい半日はかかった。

よしよし、ここから色ぬり。

お決まりのローラーを使って、薄すぎるかな?くらいのイメージで塗っていく。ローラーはなるべく短毛のものがオススメ。平滑な仕上がりになります。

とにかくムラにならないように。

一度にたくさんの塗料をつけすぎると、ムラになりやすいので注意。何度も塗り直すことを想定して薄くローラーで塗ります。塗料にはつや消し剤が入っているので、都度かき混ぜながら、ムラにならないように塗っていきましょう。

マスキングしても貼り付けが甘くて、未塗装の窓の部分にも塗料を塗ってしまいそう……。初心者は、貼り付けが不安で、細かい未塗装の部分に思い切ってローラーを使うのを遠慮してしまいがち。

そんなときは「ハケ」が便利です。ローラーで広いところを攻め、ハケで細かいところを守りながら塗る。いざというときに、飛び道具にもなりそうですね。ハケをゾンビに投げて撃退しましょう。

一人よりも、二人。二人よりも……

とはいえ、塗装は時間がかかるから仲間を募りたい。塗料を塗り終わるのに一人でやっていると、半日ほどかかる可能性がある。本当に地球が滅んでしまう。そんなときは身の回りの友人にご相談を。

車上部に登って天井もローラーでやってくれるかもしれません。あわよくば世紀末に一緒に助け合えるかも。塗装は一人でやるよりチームでやるのが効率が良いですね。今のうちに絆を深めておくようにしてください。

アクリル塗料は1日もしないうちに乾くので、すぐに外面を自慢できるます。もし明日世紀末になったとき、ゾンビにかっこよさを伝えられるでしょう。

世紀末でもこだわりをアピール

どの塗料を使うのか、どんな見栄えのクルマにするのか。

塗装は車の外面を表現する作業のため、どうしても、自分のこだわりが出てしまいますね。
世紀末であれば、好きなことなので、譲りたくはないところ。

どんなときでも自分のこだわりをアピールできるようにしておきましょう。

DiySuvコラム世紀末シリーズ塗装軽トラ