良いデザインの工具とは、いったいどんな工具なのでしょうか。
当たり前だけれど使いやすいこと。そして格好良いこと。色?形? 価値観?値段だってデザインのひとつかもしれません。
手に取るだけでなんとなく気分が昂ってご機嫌になる工具もありますし、反対に時間を忘れてしまうほどに作業に没頭させてくれるツールもります。
良いデザインとは、いったい何なのでしょうか。
この記事では過去に「グッドデザイン賞」を受賞した工具の中でも選りすぐりのアイテムを5つご紹介します。
グッドデザイン賞に選ばれた工具を知る過程で、「良いデザインとは何か?」を一緒に考えていきましょう。
使っていることを忘れてしまう?
ネプロス 6.3sq.T形ハンドル(NBHT2)
独自設計で絶妙なバランス感覚!回転力UPで作業性向上!
「より強く、より使いよく、より美しく」をコンセプトに開発されたKTCのフラッグシップモデルである「ネプロス(nepros)」から出ているT形ハンドル。2018年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
なにが特徴的って、ハンドル部分の絶妙な「くびれ」です。このしなやかな曲線は、人間の手になじむように作られているのです。
手や指にしっかりフィットする形状。ハンドルの両端に重みをつくっているので、遠心力を活かした早回しも可能です。
「しっかり」と「すばやく」を兼ね備えたT形ハンドルなのです。自動車やバイク整備を支えるアイテムと言えるでしょう。持ち運んで使えるサイズなのも嬉しいですね。
サイズの規格は最も小さな差し込み角6.3mmで、二面幅14mmまでのボルト・ナットに対応。
「道具を使っている」ということを忘れてしまうくらい、自然に身体の一部として馴染む美しいフォルムと細やかな重心設計が特徴。まさに職人のためのツールです。そうかと思えば、ひとたび手を放して眺めるとうっとりするほどの存在感。
これぞ「良いデザイン」のお手本かもしれません!
> ネプロス 6.3sq.T形ハンドル(NBHT2)を詳しく見る
音や感触もデザインのうち!
ネプロス ラチェットレンチ(NBR390)
こんなにコンパクトなのに一生使えるような便利さと耐久性が特徴のラチェットです。
ここで紹介するのは同じくKTCのフラッグシップ「ネプロス」のラチェット。2013年度にグッドデザイン賞を受賞。長く愛されているファンの多いアイテムなのです。
90枚のギアにより、かつてない操作性を再現します。90枚。小判型では最高クラスの枚数です。プッシュボタンを押さない限り不意にソケットがラチェットから外れない、KTCのラチェットではお馴染みのユニオン機構もしっかりと付いていますよ。
差込角9.5sq.のラチェットハンドルで、小判形ヘッドとしては世界最多(2012年10月現在、当社調べ)の90枚ギアを採用。7段クローの精密な駆動機構をコンパクトヘッドに凝縮し、送り角度は4°を実現。
機能はもちろん、そして見た目も大満足のネプロスシリーズのラチェットですが、この製品は「音」や「感触」までデザインされていて気持ち良い。
ラチェットを回したときのカリカリとしたミニマムなクリック感が、耳や手をさりげなく刺激します。
作業する自分を後押ししてくれる演出になるでしょう。
プロが納得は当たり前。アマチュアでも簡単に扱える TONE トネ 新型スパナセット DS700
> TONE トネ 新型スパナセット DS700を詳しく見る
万人に受け入れられるような使いやすさと美しさを追い求めながらも、プロが使っても十分に耐えられる頑丈さも忘れません。TONEのブランドロゴを強調し、なおかつ握りやすいしなやかなフォルムが美しいです。
> TONE トネ 新型スパナセット DS700を詳しく見る
光沢梨地仕上げで滑りづらく、プロユーザーから一般のユーザーまで、どんなひとでもうっとりと使い続けられるデザインです。
ここからは、さらに他のTONEの自慢の工具を紹介していきます!
TONE トネ 6.3sq. ラチェットハンドル (ホールドタイプ) RH2H
コンパクトで小回りの利く首振りのラチェットレンチです。72枚歯で、送り角5度。ヘッド部が従来品に比べコンパクトで、しかもそれが首を振ってくれるというのが大きな特徴です。
限られた狭いスペースの中でも効率よく作業することができます。ソケットの脱着も非常に簡単。ワンプッシュ操作でスピーディーにソケット交換ができます。
歯数を増やしながらも歯車とクサビの歯がしっかりと噛みあう「クサビ式」のラチェット。ロス無く確実に作業をすることができます。
> TONE トネ 6.3sq. ラチェットハンドル (ホールドタイプ) RH2Hをもっと詳しく見る
TONE トネ 12.7sq. スピンナハンドル NS4
こちらのスピナハンドルは、角ドライブは柄の頭部にあるピンを中心に両側に90度屈折し、15度づつの角度調節ができます。
しっかりと締めるための工具にふさわしい耐久性を兼ね備えており、ハンドルを立てて使えば早く回して仮締めをすることができます。もし万一に壊れるようなことがあってもリペアキットを購入しておけば修理することが可能。
使いやすく、壊れにくく、壊れてしまっても修繕可能。3つの意味で「一生使える」工具ですね。
どこをとっても申し分ないスピナハンドルです!
> TONE トネ 12.7sq. スピンナハンドル NS4をもっと詳しく見る
思いのままにカスタマイズ! NEPROS neXT NEKT-W2013 ワイドベース (3段3引出し) ネプロス ネクスト
良いデザインは、自分でも作れる。思い通りになることこそが、最強のグッドデザインなのかもしれません。
ここで紹介するのはKTCの最高級ブランド「nepros(ネプロス)」シリーズの工具ボックスです。
幅720mm、高さ360mm、奥行き360mmのフレーム内のスペースをモジュールを駆使して思うように組み替えることができます。必要なモジュールを選んで、自分の使いやすいようにカスタマイズできるのです。
これまでの収納はそれぞれにターゲット層がある程度決まっていて、用途が限定されています。どこに何を置くべきかを「商品に決められて」います。
もちろん使いやすければそれで良いですよね。けれど自分の整備のスタイルが変わってしまったら? いま持っている工具箱のデザインが自分に合わないものになってしまったら?
そのような場合は新しい収納具を買わないといけません。せっかく長年連れ添った愛着のあるアイテムなのに、手放したり捨てたりするのは心苦しいですよね。中身をカスタマイズできるこの収納具なら、そんなもったいないことをする必要はなくなります。自分の変化や成長に合わせて、一生使い続けることができるでしょう。
容量を敢えて少なく絞り、狭い場所でも快適に作業できます。日本の住宅環境にも寄り添って作られていることがよくわかります。使いやすく、美しいデザインです。
> NEPROS neXT NEKT-W2013 ワイドベース (3段3引出し) をもっと詳しく見る
まとめ:良いデザインは使えばわかる
音や感触が心地い良いラチェット、格好良いけれど安全性に気を配ることも忘れないキャビネット、こだわりの質感のハンドツール。エヒメマシンが自信を持ってオススメできる工具をご紹介しました。
良いデザインとは、いったい何なのか。みなさんは掴めましたか?
記事で言われてもわからない、とすこし不満に思われるかもしれません。たしかにそうですね。工具のデザインの良し悪しを知るには、自分が手を動かして使ってみることが一番かもしれません。
DIYを通して、実作業の中で自分にぴったりの工具を探してみてください!世の中にはおよそすべて使うことはできないほどたくさんの数の工具があります。その中には、きっとあなたに使われるためだけに生まれてきたと錯覚してしまうほど、あなたの手になじむDIY工具があるはずです。
自分の感性や好みにぴったりと寄り添う。
きっとこれが良い工具の定義なのです。